ゴールデンウィークは9連休いただきました。
こんなに休んだのはいつぶりでしょうか…。
キャンプや引退した父の家庭菜園や子供の話をしても誰も得しませんので、最近の設計手法について振り返ってみたいと思います
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コロナ禍以降、お店の運営方法に変化が見られたのは言うまでもありません
席と席を仕切るパーテーションの導入が最優先で始まりましたが、今回は 入店〜ご案内・そして退店時の「入口周り」の動線にフォーカスしてみます
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まず入店したら上着と荷物ですが 今まで二分化されていたかと思われるクローク・ロッカーの比率は
圧倒的にロッカーが増えています。
予約制であるサロンが大半であるため、待合は席を減らし 最小限で良い、という印象です。
大手サロンさんは、受付スタッフを立たせるケースも多いですが 根本的な人員削減で「人を立たせなくしました」などの声も聞きます
釣り銭による接触を無くすためにも、自動精算機の導入はだいぶ増えてきました
(ロッカー・自動精算機なんてワードはコロナ禍というよりも店舗の安全管理上に有効な手段でもありますけど)
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そんな変化が見られる中、いよいよ「レセプションカウンターいらなくない?」とのお考えに至るお店が出てきました
当然のように初回レイアウトでは、「どんなレセプションカウンター」で「どのようにお客様を迎え入れるか」と想像しながら設計していきますが
なんだか主役が居なくなりどうしていいか分からなくなってしまいます
以前、中野くんも「改装工事でレセプションカウンターは撤去し、レジを壁面に」と言うブログを書いてくれています。
シェアサロンなんてのは当然そのような作りをしていますが、中型〜大型店舗において
最初からレセプション無しと言われると、一度設計の頭もクリアにしなければいけない気がします
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迷った末に作られた事例を、いくつか紹介します
お店全体の空間を1枚の壁面に表現した事例です。周囲にレイアウトされた自動精算機やロッカーは印象の邪魔をせず、入店時にパッと目に入ります。よくあるインテリアのマテリアルボードを作るような感性でやってみると面白いです。
美容室のメインエリアであるセットスペースの視覚効果を高めた事例です。
路面店のため壁で空間を分断するようなことはせず見せに行きたかったので、シンプルな造形と基礎照明(3月の記事)がとても印象に残るレイアウトにしました。
こちらは物販エリアも設けた店舗です。ブランドがアイキャッチとなり、自然な流れでサロン空間に切り替わります。
コロナによる変化とも異なりますが、コンセプトショップならではの魅せ方でやりがいあります。
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今までほど、コロナコロナと取り憑かれたような設計となることは減っていくと良いのですが
これらはニュースタンダードとして今後も設計手法の一つとなっていくと思われます。
ひとえに美容室の設計・デザインといえども
常に多様化が進んでいます。時代に合わせたニーズを探求して参ります
タフデザインプロダクト