こんにちは、東京オフィスの河辺です。
今回は以前ブログでもご紹介したarseum by IRICO 様の拡張移転プロジェクトをご紹介します✍︎
2020年冬 竣工から引き続き、移転先もデザイン・施工をお手伝いさせていただきました!
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arseum by IRICO
61.8㎡ /18.7坪
セット:7席シャンプー:3台
たまプラーザ駅徒歩3分
前回から引き続き 「美容室でアートが購入できる」 ギャラリーの要素を残し、
開放感のある オープンカウンターが主役になる空間を目指しました。
Before
駅から徒歩3分の新築RC造の3階のテナントで、全てスケルトンから開始。
Arter
新築RC造の綺麗なままの躯体コンクリート生かし、
フロアの真ん中には店販+受付+ラボ+ドリンクの機能を詰め込んだカウンターを◎
発光するBOX型看板がアイキャッチ👀
カウンターは オークの古材と 清潔感のあるステンレスHLの天板の組み合わせです。
間仕切り壁を最小限にしたレイアウトに。
受付・カット・カラー・シャンプーの施術がフロアで完結できます◎
今回の全体の雰囲気は「ミッドセンチュリーデザイン」を参考にしました。
「ミッドセンチュリー」とは直訳すると「1世紀の中間」という意味。
20世紀半ばの1940~60年代にアメリカが発祥でブームになった家具や建築物のデザインを指すそうです。
それまでは技術力が足りず、家具は直線的なデザインばかりだったのが、
FRP(ガラス繊維強化プラスチック)・プライウッド(成型積層合板)・アルミニウムといった素材の技術が新たに生まれ、不要なデザインや機能を排除したシンプルでモダンなデザインが普及していきました。
当時ポップアートやミニマルアートが流行していたこともあり、ビビッドカラーを取り入れるのも特徴です◎
そんな ヴィンテージ×モダンな MIX感のある雰囲気を目指して、
作品が何もない状態でもアートが飾られてる様な 遊び心のあるデザインを要所に取り入れてみました。
什器にアメリカやドイツのヴィンテージ感を出したくて取り入れた素材は「溶融亜鉛メッキ」。
溶融亜鉛メッキとは、高温で溶かした亜鉛に鋼材を浸し、表面に亜鉛皮膜を形成する技術です。
シャンプーブースのパーテーションは、
圧迫感をださない様にエキスパンドメタルにして程よく目隠しを。
工業製品の無骨さと職人の手作りの繊細さが混ざりあった雰囲気を目指しました。
亜鉛メッキ加工を施した鋼材は錆びや腐食を発生しないので、外装建材で使用される事が多いそうですが、亜鉛が熱で自然に溶け出した模様の風合いが素敵なので、今回は内装建材として採用してみました。
数年経つと表面の艶がもう少し落ち着いてくるそうなので、経年変化も楽しみな素材です。
特注で制作した対面のドレッサー6席。
ボリューム感のある脚は 亜鉛メッキ加工にし、テーブルとミラー枠はナラ材に染色エイジングを施しています。
青 橙 黄 のデザイン違いのビビットカラーの扉で遊び心を👀
カウンターとシャンプーブースで繋がる壁は、水廻りでも汚れが落ちやすい様に サブウェイ磁気タイルに。
最後まで迷ったシャンプーの壁は モルタル風エイジング塗装にして、飽きのこないベーシックな雰囲気も残しています。
壁付の黒板パネルは、実際に磁石でポスターを貼ったりチョークでメニューの文字を描いたりする事も可能◎
特注で制作した薬剤ストック棚には、カラー材が8個×15列×2 段分で240個も収納可能◎
下部のバーにも使いかけのチューブが掛けられるこだわりの仕様に。
ディテールショット
VIP席
ぷっくり感がポイントのルームプレート。
船舶にもありそうな扉の覗き丸窓とドアハンドル。
細部にまでこだわってより進化した移転プロジェクト、迫力のある素敵な空間になりました!
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arseum by IRICO
住所:神奈川県横浜市青葉区美しが丘2-17-1 フォーラムたまプラーザAnnex 3-B
電話:045-530-4748
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次回は8月にお引き渡した案件を紹介したいなと思います。
美容室に…大きな木が出現…お楽しみに!